秋田市では珍しく雪が積もっていませんが冬到来です。
本日の記事はお仕事の内容になっております。
普段は施設の受付、ホール関係の打ち合わせと当日対応などの業務を行っています。
今回は僕と他2名が自主的に行っている機材・備品の維持管理のお話です。
修理は楽しい@秋田市なかいちにぎわい交流館
にぎわい交流館もOPENから7年が過ぎ、経年劣化により機材や貸出備品に
調子の悪いものがちょくちょく出てくるようになってきました。
自分で出来るものは時間を見つけてこつこつメンテや内部清掃を行っています。
半田ごて作業はデスクを片付けてグーグルで結線のやり方を確認しながら
行っております。色々なスタジオさんや楽器屋さんのメンテナンス関係の記事を
見るのは楽しいし勉強になります。
音が出る作業(エアコンプレッサー・金づち・ドラム打面張替)は流石に事務所では
出来ないので大きいホールの予約が入ってない日にスタッフ3人がかりで行っています。
それでは、最近直したものを紹介していきます。
3Fミュージック工房1ワゴンアンプ※BOX型簡易音響装置(ワイヤレスマイク・DVD再生)
いつも使っていただいているお客様より、CDを再生していたらR側のスピーカーから
ノイズが出たあと鳴らなくなる症状が出たとご連絡いただきました。
その日は予約で埋まっていたため、次の日の夜空いている時間にチェック。
外部入力でCDラジカセを接続し音出し確認をしたところ、最初は普通に鳴って
いましたが、途中からブツッブツッとノイズが発生し音が鳴らなくなりました。
壁のスピーカー端子に接続するミキサー側4芯キャノンケーブルR側コネクタの
首部分が裂けかけていたので、コネクタを分解し内部のケーブルを切断、
新たに芯線を剥きなおして半田を載せる。
今ではスピコン端子が主流なので4芯キャノンケーブルは珍しいと思いながら作業。
結線ヨシ!再生ヨシ!鳴らないぃぃぃヨシ!
※最近現場猫が大好き。からあげのるつぼさんのコラ画像に癒されます。
当たりを付けてた部分ではなかったので、もう一度原因解明のために消去法でチェック。
①壁コネクタ内部の確認→特に断線しているわけでもなし
※壁内部は隠蔽配線のため引き回ししないから当たり前かw
②ミキサーの出力OUTを変えてみる→変化無し
③パワーアンプの出力OUTを変えてみる→変化無し
④壁コネクタにLR逆で接続してみる→症状が移った!
コネクタ側は修理したから根元側かなと考え見たところ非常に見えずらい部分が
若干浮いていたので早速芯線剥いて新たに付け直し。
軽く先端に半田をのせる。結線ヨシ!再生チェックヨシ!鳴ったヨシ!
ノイズものらず音も途切れずでいい感じ。音圧上げても問題ないかスタジオの
バンド練習くらいのデシベルまで攻めて2~3曲続けても問題無しなのでよかったっす。
3Fミュージック工房2・3 SHURE SM58の清掃
こちらは定期的にスタジオの空いてる日を狙って行っている清掃です。
ヘッドを外しグリルボールと中のスポンジ部分に分解してクリーニング。
①グリルボールは中性洗剤と歯ブラシを使用して水洗い。
②スポンジ部分はぬるま湯と中性洗剤を使用し優しく手洗い。
③洗い終わったあと水気をきり、タオルの上に並べて乾かす。
④グリルボールの凹みがひどいものは裏から押し出す。
⑤完全に乾き終わったらマイク本体に取り付けして終了。
※近々グリルボールを新しくする予定です。
3Fミュージック工房2・3 TASCAM MD-CDMkIIIレンズ清掃
CDの読み込みがおかしくなったと報告があったので、空き時間に確認。
読み込みはするが再生はしないという状態。クリーニングCDを使っても変わらず。
ラックから取り外して事務所に持ち帰りガワを外して内部を確認。
特にケーブルが断線したり、半田クラックを起こしているわけでもなかったので、
ドライブを取り出してレンズを直接清掃してみることに。
①外側を全て取り外す。
②内部ケーブルを断線しないよう注意しながらコネクタから取り外す。
③レンズとシャフト部分を綺麗にエタノールで清掃する。
④エアコンプレッサーで埃を全て飛ばし組み上げて完了。
結線ヨシ!再生チェックヨシ!鳴ったヨシ!
何枚かCDを使って試してみましたが音が途切れることもなくいい感じ。
分解中ふっと思い出したけど、そういえば前職でも似たようなことをしていた記憶がある。
NAOMI用GD-ROMドライブ、システム256用ドライブはタバコのヤニや
埃で汚れるから定期的に清掃しないとエラー吐いてたのでよく清掃したなぁw
3Fミュージック工房2 マーシャルインプット端子再取り付け
9:00~22:00の勤務が終わり、部屋でビールのみながらゲームをしていたら
会社の番号から着信。珍しいこともあるなーと応答したところ、マーシャルの
ヘッドアンプのインプット端子が外れて内部に入り込んでしまっているとのこと。
変わりのものを出してもらい、外れているものは回収するようお願いしました。
丁度次の日遅番だったので出勤後すぐ基盤を外して端子の再取り付けで完了。
内部のチェックと埃飛ばしも出来てよかった。
3F多目的ホール YAMAHA DME 64N 電池交換
ディスプレイにLow Batteryと表示され、今にもバッテリーが切れそう。
この機械が止まってしまうと多目的ホールの音響システム連動が働かなくなり
通常営業に差し支えるので交換作業をすることにしました。
それでもいざという時はアナログで回線を作成する準備はしてました。保険は大事。
作業自体は本体を開けてリチウム電池を交換するだけなのでいたってシンプル。
復旧をきちっとやらないとシーンが連動回路が作動せず大変なことになる。
※以前やった方が復旧をしておらず急遽アナログ回線作成から対応したことがあります。
その時は朝一スタートの催しで開演も早くてぎりぎりの仕込みでした。
本体が落下した時の危険性を考え二人がかりでスタート。
①ラックに固定されている部分のネジを外す。
②作業をしやすいように裏側のハーネスを抜き上部の蓋を取り外し電池を交換。
③ハーネスを元に戻しラックに本体を固定。
④シーンメモリーを読み込み音が出るかマイクでチェックを行い完了。
貸出テーブルのキャスター交換
様々な部屋で使用するため移動頻度が高いキャスター付き会議用テーブル。
7年間使用していたため、キャスターのストッパーが折れているもの、
ローラー部分が丸みが無くなり運ぶ時にガタガタするもの台座部分が
ゆがんでいるものが多々ありました。
①動作チェックをしひっかかりが無いかストッパーが折れてないか確認。
②キャスター台座ごと取り外して交換。
③動作チェックをして転がりに問題が無いのを確認し終了。
どうしてもエレベーター乗せる時のひっかかりでローラーが削れるので
今後は清掃時にちょこちょこ確認していこうと思います。
プロジェクターのランプ交換
貸出のポータブルプロジェクターが貸し出し頻度が増えたため、寿命が早まり
丁度色写りが悪くなってきたのでランプ交換をしました。1年から1年半は大丈夫なはず。
今後の予定
12月末にスタジオのドラムセット打面の張替え、スナッピーの交換。
各種テンションボルト・クロプパーツの磨き上げ&オイル差し、ミキサーやアンプ類の
清掃を行います。スタジオが綺麗な状態で新年を迎えたい。